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モザンビークファッションウィーク参加のデザイナーkyuten kawashima氏にインタビュー

Tokyo Africa Collection 2018ではアフリカ20か国を取り上げ、それぞれの国の魅力や意外性をテーマにゼロから衣装制作を行います。今回はモザンビークのリサーチの一環で、Tokyo Africa Collection 代表の菅生とモザンビーク担当の立野が、4年連続でモザンビークファッションウィークに参加されているデザイナーのkyuten kawashima氏にお話を伺いました。

 

行ってみた感じた「アフリカ感」のなさ

凄い勢いで成長している国で、行ってみると思っていた以上に「アフリカ感」が全くありませんでした。ポルトガルの植民地時代の影響もあり、思っていたのとまったく違いました。

 

日本では、「アフリカ」というと、「え」と言われることが多いのですが、アフリカで日本人というと「なんでちょんまげをしてないのか」と言われます。そういうものなのだと思いました。

 

モザンビークファッションウィークとは

10日間にわたり行われ、毎日異なるテーマがあります。アフリカ大陸の他のファッションウィークと比較すると、南アフリカのショーが流行を追い、どの作品も似たり寄ったりになるのに対して、モザンビークのショーはイベント性があり、それぞれ全く違って面白いです。MFWは、世界中から有名なDJが集まるアフターイベントも有名です。

 

驚いたことに、モザンビークをはじめアフリカのデザイナーは、アフリカの生地を必ずといってよいほど使います。モザンビークの場合はカプラナという生地を使い、それを誇りに思っているのです。日本人デザイナーは、日本のテキスタイルではなく欧米のものを使用したりするので、ここが大きく異なる点だと思いました。

 

モザンビークと日本の繋がり

日本に初めてやって来たアフリカ人は、奴隷として連れてこられたモザンビーク人でした。彼は弥助と名付けられ、織田信長に気に入られ家臣となったのです。

 

弥助の名はモザンビーク人にも知られており、空手や剣道も盛んなことから、日本との強いつながりを感じました。

 

モザンビークの若者たち

普段はアメリカのラッパーをまねたような装いでも、ファッションショーを観に行くときは伝統的なカプラナの生地を用いた正装で決めてくる印象です。

 

Witnei Liaさんのような、国内で有名なファッショニスタもおり、ファッションへの関心は高いといえます。

 

 

デザイナーにとってのアフリカの魅力

今は新しいものを生み出すのがとても難しい時代です。もうすでに色々な人が過去に作っていて、結局はそれのアレンジのような事しかできない。そんな中、アフリカは未開の地ともいえます。自分たちには考えられないような色使いがあり、強烈で新鮮です。

 

 

今年のモザンビークファッションウィークは12月1日から10日にかけて開催されます。Tokyo Africa Collectionは現地の方や関係者の方にインタビューを行うことでその国に関する理解を深め、その魅力をデザインに落とし込んでゆきます。1月20日、モザンビークをテーマにした作品はモザンビークの何を描き、伝えるのか。当日は是非会場に足を運んでお確かめください。

​【取材:菅生零王・立野勝士】

kyuten kawashima

 

京都出身のデザイナー。18歳の時に出家し、高野山で4年修行。30歳の時よりアパレルに携わり、デニムのカスタムを始める。LVMHの非公式リメイクデニムコンテスト優勝し、その後「KUTEN」というブランドでリメイクデニムのオーダーを始める。2005年にLEONとコラボ。元ヴェルサーチデザイナーの松井英樹氏とコラボして宮沢和史氏のホワイトデニム制作。明石家さんま氏、ジュード・ロウ氏など各界の著名人のデニムを制作。

 

2014年に「Re-kyu」を立ち上げ、モザンビークファッションウィークでファーストコレクションを発表。以後4年連続でモザンビークファッションウィークに参加。2017年10月にポルトガルで行われた国際家具展「Associative Design: The Best of Portugal」に作品出展。

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